どうも、八幡です。
先日、うだるような暑さから解放されるべく、とあるネットニュースで“一人で行くならオススメの避暑地”として紹介されていた群馬県みなかみ町にある「土合(どあい)駅」に行ってきました。
この土合駅、下りホームが地下70mにある新清水トンネルの中にあって夏でもめちゃくちゃ涼しいんです。そのことから「日本一のモグラ駅」なんて言うふうに呼ばれていたりします。また、駅全体が廃墟然としていて男心をくすぐってやみません。
今回はそんな夏の暑さを忘れさせてくれて、その上、男のロマンと冒険心をも満たしてくれる土合駅を探索した時の様子をご紹介したいと思います。
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土合駅までの道のり
自宅から土合駅まで車で40分くらいで行けちゃうので車で行っても良かったのですが、今回はなんとなく旅行気分を味わいたかったので正攻法と言ったらアレですが電車で行くことに。
電車は自宅から最寄りの後閑駅から乗りました。
ちなみに車は後閑駅の前にある24時間最大料金300円の超激安コインパーキングに停めました。
土合駅ではSuicaが使えないということだったので窓口で往復券を買って13時15分発JR上越線水上行で土合駅に向け出発。
水上駅でJR上越線水上行からJR上越線長岡行に乗り換えます。
しばらくすると長閑な山間の景色は一転、無機質なコンクリート壁に覆われてしまいます。
新清水トンネルに突入です。
なぜかここに来て背中に変な緊張感が走り出します。
深呼吸をして、気持を落ち着かせて、心の準備を――
土合駅を探索
電車内は冷房が効いていてかなり涼しかったのですが、土合駅のホームに降り立った瞬間それを上回る冷気に身体を包まれました。思わずブルッと身震いしちゃいました。
この日、外の気温は30℃以上あったのですが、おそらくここはその半分もなかったんじゃないでしょうか。
半袖短パンの僕。思いのほか冷えるので念のため持ってきておいた薄手のパーカーを早々に羽織ることに。
と、その時――突如天井から滴る大粒の水滴。強張る身体。心の中で思わずヒエッと声を上げてしまいました。
ホームの雰囲気が雰囲気だけに「歓迎されてない感じ?引き返せってこと?」といるかどうかも分からない土合駅に住み着く地縛霊に恐れおののきながら一路地上を目指すことに。
なんとも幸先の悪いスタートになりましたが、しょっぱなからこんなにも納涼できるなんて思いもしませんでした。
ホント、土合駅に来て良かったです(震え声)
ちなみにこの時ホームに降りたのは僕だけだったりします。
ま、ホームには僕よりも一足先に訪れた観光客の方が数人いましたが。
そのことになんだかホッとしてしまったのはここだけの秘密です笑
闇がぽっかりと口を開けています。
今にも飲み込まれちゃいそうですよね。
この写真を見ているとなんだか不安になってきます。
手前からトイレ、土合下り配線室、運転事務室、待合室になります。
更にその向こうの壁には……
なんか無数のヘビが壁を這いずり回っているみたいで凄くグロテスクじゃないですか?
だが、それがいい!
こういうのってホント男心をくすぐられますよね~
あ、もしかして僕ですかね?笑
そして、ケーブルが折れたその先には……
土合駅が誇る地上へと続く長い長い階段がその全容を露わにします。
アーチ状の壁に反響する階段を上る観光客の方たちの声が悪霊の阿鼻叫喚めいていて凄く不気味でした笑
全長338m段数462段。
この階段を上り切らないことには地上には出られないという、まさに鬼畜仕様になっています。
事前にネットで調べて知ってはいたことですが、やっぱりこうして実際に相対してみると迫力もそうですが絶望感が半端ないです。
いや~それにしても壁の藻の付き着具合といい天井の地下水の滲み具合といいいかにも廃墟然としていていいですよね~
それとこの写真をずっと眺めていると僕の目には階段が有機的に波打っているように見えてきて獲物を丸呑みにしようとしているヘビの姿が連想されます。
さしずめここは大蛇の腹の中と言ったところでしょうか。
そんなことを言うと周りから腐臭やらなんやら悪臭が漂っているように思われるかもしれませんが、土合駅構内は至って無臭です。カビ臭さも全くありません。
また、埃っぽくもないですし空気が淀んでいるなんてこともありませんよ。むしろ凄く澄んでいます。たとえるなら棺桶の中とかそんな感じじゃないですかね笑
それではこれより僕が地上へ生還するまでの一部始終をご覧ください。
上の画像をご覧の通り改札へは462段+24段
計486の階段を上らなければいけないのです。
1段目から10段目までは1段刻みで段数を示す数字が表記されています。
ちなみに10段目から20段目までは5段刻みで20段目以降は10段刻みで段数を示す数字が表記されています。
そうそう階段脇のこの砂利が転がっているスペースにはもともとエスカレーターが設置される予定だったみたいですよ。
おそらく観光客を除く純粋な利用客の数が一日平均20人前後の土合駅ではエスカレーター設置にかかる費用に見合うだけの採算が取れないと判断されて、結果、計画は頓挫してしまったんじゃないでしょうか。
言っても大学時代にその場のノリで富士山に登ることになって結果頂上まで登り切った僕であればこの程度の階段なんか余裕だろと思っていたのですが……100段目辺りから息が上がり始めます。
日頃から運動もしているというのに。階段を上る前の清涼感はどこへやら気付けば汗だくになっていました。パーカーを忌々しげにリュックに詰め込んだのは言うまでもありません。
一瞬、エスカレーターを幻視しちゃいました笑
他にもあったような気がしますが、155段目と265段目にはこのように長椅子が設置されています。
今までパシャパシャ写真を撮りまくっていて気にもしていなかったのですが……ここでふと下りホームは地下にあるから電波はあるのかな?と思ってスマホの画面を確認したところ「1x」の表示が。
この「1x」は「3G」よりも遅い超低速回線を表す記号みたいです。
一応300段近辺には電波はあるということが分かりました。
でも試しにネットに接続してみたのですが……遅すぎる。
ぶっちゃけ使えたもんじゃないです笑
地上の光が目にまぶしいです。
まさにモグラになった気分です笑
達成感ヤバい!!!
ちなみに写真に写る横一列になった4つの人影は観光に来たおばちゃんグループです。
決して地獄からの使者なんかではありませんよ?
しかし――、
階段を上ることに疲労困憊して悲壮感漂うその姿はどうみてもそのようにしか見えず、おばちゃんたちには悪いですが「地上を滅ぼしに来たのかな?」とつい笑いが漏れてしまいました笑
無機質なコンクリ壁ばかり見ていてせいか、いつもより地上の景色が2割増しで綺麗に見えます笑
連絡通路の出入口の前にそびえるこの物体ですが、ネットで調べてみたところ「風よけ」なんだとか。
「がんばって下さい」に傍点まで付けて煽ってくるとか鬼畜すぎる笑
この掲示にイラっとしたのは僕だけじゃないはず。
うっさいわボケェ!笑
昼間なのにめちゃくちゃ薄暗いです。
ブロック作りの壁といいカタコンベみたいです笑
ちなみに正面に短い階段が見えると思いますが、その奥にもう一つ短い階段があります。
こちら一つ目の階段の少し前の通路に散乱していた何かの染みです。
誰かがジュースでもこぼしちゃったんですかね?
ちなみに血痕ではないので、ご安心を笑
こちら連絡通路にあるあまり採光の意味を果たしていない窓です。
錆びの浮いた窓枠にこうグッとくるものがあります。
もしかして……これも僕だけだったりします?笑
「改札口」の文字を見て、ここが“駅”であるということを再度認識しました笑
いやだって、これまでの写真をもう一度見返してくださいよ。
どこからどうみてもダンジョンじゃないですか!
この看板を見るまでずっと気分はもうダンジョンに迷い込んだ冒険者と言った感じでした笑
土合駅攻略達成です笑
ちなみにここまで来るのに通常は10分もあれば来れるようですが僕は30分かかりました。
写真を取ったりして立ち止まっている時間が多かった分、看板の案内よりも20分多く時間がかかってしまいました。
ちなみに上りホームへは改札から20秒足らずでいけちゃいます。
以上、土合駅探索でした!
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土合駅の駅舎内外で撮影した写真
ここでは土合駅の駅舎内外で撮影した写真をご紹介したいと思います。
駅舎外
こちら土合駅の駐車場から規制線を挟んだその向こうに見える「土合ハウス」です。
自分の言うのもアレですが……この写真、田舎に行ったら襲われた系のホラー映画の一場面みたいですよね笑
超廃墟笑
あと、いかに土合駅が緑が深い辺境の地にあるか分かっていただけたでしょうか。
ちなみに実は僕はみなかみ町民なんですが、みなかみにこんな駅があるなんてネットニュースを見るまで名前すら知らなかったです笑
陸の孤島とまでは言いませんが、それくらい土合駅は人里離れた場所にあります。
目と鼻の先に谷川岳がそびえているくらいですからね笑
ここはレストランとお土産ショップが併設されています。
一息吐きたい人は行ってみるといいかもです。
駅舎内
こちら駅舎内にあった時刻表です。
僕も記念に書こうと思ったのですが、既にノートは観光客の方の書き込みでいっぱいになっていました。
事前にこのノートの存在を知っていれば予備のノートを持って行ったのに残念><
これから土合駅に行くというどなたか、ノートの補充をお願いします笑
「しょーへいへ 先に言ってるよ!!」
死亡フラグとしか思えないんですがwww
で、気になるのが一番下。
「ぼくはやっとゆめをかなえました」
自分でも良く分からないのですが、取り敢えず合掌しておきました笑
まとめ
ちなみに帰りは15時34分発のJR上越線水上行の電車で帰りました。
土合駅、僕の中ではもはや駅ではなく廃墟のテーマパークですが笑
これほどまで男のロマンが詰まった駅は全国を探してもここくらいなんじゃないでしょうか。
涼しいし楽しいしでもう最高でした。
また終始興奮しっぱなしでしたよ。
ま、まだ夜に一人で行く勇気はないですが。
夜になんか行ったら一人で肝試しするようなもんじゃないですか笑
いや~それにしても、まさか一人で行ってもこんなに楽しめるとは。
土合駅めちゃくちゃオススメですよ。
さぁ、これを見てるあなたも冒険の旅へ出発だ!笑
土合駅は電車の本数がかなり少ないですからね、出発の前は時刻表の確認をお忘れなく。
土合駅の時刻表はこちらからご覧になることができます。
それでは失礼します。