去年は廃墟みたいな駅・土合(どあい)駅を探索したのですが、先日、本物の廃駅を探訪してきました。
関連記事:【土合駅観光記】廃墟?心霊スポット?群馬にある“日本一のモグラ駅”を避暑ついでに探索してみた!【画像】
「え、廃墟を探訪? それ犯罪じゃん」
と、お思いのあなた。確かに許可なく無断で侵入したりしたら不法侵入で刑事罰に問われる可能性があります。
しかし、事前申請や面倒臭い手続きを踏まず、合法的に入れる廃墟があったとしたらどうでしょう?
話は違ってくると思います。
「そんなのあるの?」
あるんです!
群馬県吾妻郡中之条町には町がPRする合法的に入れる廃墟――言うなれば合法廃墟が。
今回僕が訪れたのはかつて群馬県吾妻郡六合(くに)村(現在の中之条町)にあった「太子(おおし)駅」という廃駅です。
それでは「太子駅」の来歴をご紹介すると共に「旧太子駅跡」探索時に撮影した写真をご紹介したいと思います。
Contents
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太子駅
太子駅(おおしえき)は、かつて群馬県吾妻郡六合村(現在の中之条町)大字太子にあった日本国有鉄道(国鉄)吾妻線(太子支線)の駅(廃駅)である。
日本鋼管群馬鉄山の専用線として1945年(昭和20年)に開業した。1面2線の旅客用ホームのほか、側線と鉱石積み出し用のホッパーを持つ駅であった。京浜地区に向けて鉱石を発送していたが、鉱石輸送の廃止と吾妻線の大前方面への延伸により1970年(昭和45年)に休止、翌年廃止された。
廃止時の所属路線は吾妻線だが、長野原線から吾妻線に路線名称が変更されてから列車が運転されたことはなかった。
引用元:ウィキペディア
現在、中之条町は「太子駅」の復元事業に取り組んでいます。
なんでも「太子駅」を産業遺産という形で保存し後世に継承するのが目的なんだとか。また、観光スポットとしてより一層の活用を考えているそうです。
2012年に駅名標が設置されて2014年には土砂に埋まっていたホッパー(石炭・砂利の貯蔵層)が掘り出されました。
駅のホームや線路が復元されるのはいつになるんでしょうか?
早く在りし日の「太子駅」の全容をこの目でみたいものです。
楽しみ^^b
旧太子駅跡を探索
ここでは「旧太子駅跡」探索時に撮影した写真をご紹介したいと思います。
こちらが「旧太子駅跡」です!
現在は復元作業中のために規制線が張られています。
ちなみに僕が立っている場所はかつて線路があった(と思われる)場所です。
駅名標は2012年に中之条町が立てたものです。
枯草に覆われていますが、よ~く見るとホームの石積みを確認できます。
途中から色が変わっていると思いますが、奥の灰色の部分が元々露出していたところ――手前の黄褐色の部分が2014年に掘り起こされたところです。
車輪止めの後ろには、このように「太子駅」の歴史を解説した看板が立てられています。
このコンクリートが風化して、鉄筋と砂利が剥き出しになったさまなんかは最高にクールです。
アングラ臭がそこかしこに漂っていました。
それはもう戦場跡?と見紛うレベル。
弾痕が一つや二つ空いていてもおかしくない勢い笑
(この穴は!? ロケットランチャーでもぶち込まれた!?)
こちらの穴は鉱石を列車に積むための搬入口だと思われます。
写真は以上です。
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アクセス
名前:旧太子駅跡
住所:群馬県吾妻郡六合村大字太子
「旧太子駅跡」は国道292号沿いにあります。が、「旧太子駅跡」に行くには国道292号の脇を走る支道に降りる必要があります。
僕みたいに何も考えずに国道292号をひた走ると「旧太子駅跡」を華麗にスル―することになるのでご注意ください笑
支道へは画像の龍澤寺の前から降りるのが一番分かり易いです。
あなたも「旧太子駅跡」を訪れてみてはいかがでしょうか。
僕のような廃墟ビギナーには特にオススメです!
最初の廃墟探索に「旧太子駅跡」はもってこいですよ!
こんな気軽になおかつ合法的に入れる廃墟は中々ないですからね!
ま、信じられないくらい僻地にあるのが多少ネックですが笑
それでは失礼します。