先日、僕が住む群馬県はみなかみ町のお隣り沼田市にある迦葉山弥勒寺へ10年に1度の大開帳を参拝してきました。
※開催期間は2015年4月28日~5月28日まで。そのため5月30日現在大開帳は既に終了しています。
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迦葉山弥勒寺とは?
(かしょうざん りゅうげいん みろくごこくぜんじ)
宗派:曹洞宗
地元ではお寺の山号である「迦葉山」の名で呼ばれて親しまれています。
また、お寺はその沼田市の北部にそびえる迦葉山の中腹に位置しています。
迦葉山は東京都の高尾山薬王院、京都府の鞍馬寺と共に「日本三大天狗」の一つに数えられていますが、それはこちらの逸話が元ネタみたいですね。
要約すると、1456年、当時の住職・慈雲(じうん)律師の高徳を慕い迦葉山を訪れた天巽(てんそん)禅師(後の迦葉山の住職。迦葉山を天台宗から曹洞宗に改宗した人)に随伴した中峯(ちゅうほう)尊者という高僧がいて、実はその人物は迦葉というお釈迦様の十大弟子の一人の化身で、迦葉山の布教に尽力した後、「私の役目は終わった」と言って昇天し、そこには天狗の面が残されていました。
その後、中峯尊者は中峯大菩薩(通称:お天狗さま)として、お寺の本尊として祀られ迦葉山の信仰の中心になりました。
このエピソードが天狗信仰が始まった所以みたいですね。
このことから迦葉山は「天狗のお山」なんて言うふうにも呼ばれています^^♪
迦葉山への道のり
つまるところ一方通行です。
迦葉山へ向かう際はくれぐれも道を間違わないように気を付けてください。
駐車場
これは僕の目測ですが車100台以上は優に収容できるだけのスペースはあったと思います。
結構広かったです。
迦葉山を散策
この「聖観音菩薩」も迦葉山の本尊の一つです。
ちなみに迦葉山では「聖観音菩薩」「中峯大菩薩」の他に「釈迦如来」「迦葉仏」「弥勒菩薩」が本尊として祀られています。
こちらは境内へ続く坂道を登り切った直ぐのところにある「龍華閣」です。
こちらは「龍華閣」から「中峯堂」へ行く途中にある左から「龍願閣(総合受付)」と「中雀門」です。
こちらは「中峯堂」の丁度手前にある「龍頭水(手水舎)」です。
今回僕はこの階段を帰る時に使用しました。
10年に1度の大開帳を参拝
御開帳とは、中峯堂の奥殿に中峯大菩薩のご真体である天狗像が安置された厨子があるのですが、その厨子の扉が開かれることです。
普段は拝殿からしかそれを拝むことができないのですが、この期間に限り奥殿への昇殿が認められて、それを間近で拝むことができます。
ちなみに昇殿するには「昇殿料」として1組当たり1000円を支払う必要があります。
それではさっそく奥殿へと思ったのですが、その前に拝殿の中をご紹介したいと思います。
こちらの天狗面は日本一大きい天狗面みたいですよ^^♪
多くの人がここでお守りを買っていました。
外の鰐口からも垂れていたと思いますが写真の紅白の綱は「善の綱」といい奥殿にある中峯大菩薩像の腕に繋がっています。
この「善の綱」を握ることで中峯大菩薩と繋がることができるらしく普通にお願い事をするよりもご利益がアップするとかなんとか。※「善の綱」は大開帳時の期間限定のもののようです。
ちなみに中峯大菩薩には開運・諸願成就のご利益があります。
迦葉山参りでは、最初の年、中峰堂から天狗面を借りて帰り、次にお参りする機会に借りた面を持ち、さらに門前の店で新しい面を求めて添え、寺に納め、また別の面を借りてくるという、ならわしになっています。引用元:沼田市HP
というならわしになっております。
それでは奥殿へ移りたいと思います。
この時、1日に6回行われるという御祈祷の内のその1回が丁度終わった後ということもあって中峯堂内は人でごった返していました。
階段は左から上がり右から下ります。
ちなみに階段の数は108段。人の煩悩の数と同じ。
この階段を上り下りすることで煩悩を滅することができるんだとか。
そして、階段を上り切った先には……残念ながら、天井から垂れる「善の綱」より先での写真撮影が禁止されていたので奥殿の様子を伝える写真はありません。
が、奥殿の中央には扉が開け放たれ黄金色の内張りを露わにした厨子の中、火焔光を背にした中峯大菩薩のご真体である天狗像が安置されていました。
その光景たるや、まさしく「荘厳」そのもの。
めちゃくちゃ神々しかったです。
もうその迫力にくぎ付けですよ。
混雑しているのは重々承知でしたが、つい長い時間奥殿に居座ってしまいました笑
今更ながら後ろの方たちには悪いことをしたなぁと反省している次第であります。
この場を借りてお詫び申し上げます><
いや~久しぶりに心の底から感動しました!
その光景をしっかりと目に焼き付けた後、僕はお焼香→お賽銭→最後に天狗像に手を合わせて、その場を辞しました。
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「和尚台」へ行こうとするも……断念
「和尚台」とは上で名前が出ていたと思いますが、中峯尊者を随伴して迦葉山へ来山した天巽禅師という僧侶、その方が修行していたとされる建物です。
「和尚台」へはこの「中雀門」を通って行きます。
パンフレットを見たところ「和尚台」は山の上の方にあるなぁとは思っていたのですが……念のため鈴を借りていざ「和尚台」に向け出発!
もうこの時点で嫌な予感がw
ま、これくらいなら許容範囲と意気揚々と先を進む僕でしたが……
「和尚台」へ行くにはこの道なき道を1時間くらい歩かないといけないみたいです。
確かにこれは鈴が必須ですよね。熊がいつ出てきてもおかしくない笑
登山者の格好をした人がいたのはそういうことかとここにきてようやく合点がいきました笑
流石にこんな薄着じゃ厳しいとまぁそんなこんなで「和尚台」行きはここで断念となってしまいました。
もっと事前に詳しく調べておけば良かったです><
沼田物産横丁
「中峯堂」の前を通り過ぎたその先には、おそらくこれは大開帳の期間中だけだと思いますが沼田市の名物が並ぶ、「沼田物産横丁」なるスペースが設けられていました。
ここで僕は……
どちらもめちゃくちゃ美味しかったです^^b
基本情報
寺院名:迦葉山龍華院弥勒護国禅寺
宗派:曹洞宗
住所:群馬県沼田市上発知町445
アクセス:関越自動車道沼田ICより約20分、JR沼田駅よりバスで約40分
それでは、失礼ます。